こんにちは。バジルが大好きすぎて自分で育て始めた鈴木笑里です。
土耕栽培(プランター)と水耕栽培の両方でバジルとミニトマトを育てています!
以前、水耕栽培の藻についての記事を書きました。
こちらでも書きましたが、藻は植物の成長に悪影響…かと思いきや、意外とメリットもあるかもしれないということで、
メリットとデメリットのどちらの方が強いのか、実験で検証してみることにしました。
2種類のバジルで比較実験してみた
1.まず、同じくらいに育ったバジルを2つ用意します。
同じ時期に蒔いた種から育った中で、特に成長速度が似通った2個体です。
2.片方のペットボトルにはアルミホイルを巻いて藻が発生しない環境を作ります。
アルミホイルを巻くことで光を通さなくなります。
藻は光を浴びて増えていくので、アルミホイルを巻いた方のペットボトル内は藻が増殖しなくなるはずです。
これでしばらく様子見です。
1週間後…藻が発生!
アルミホイルを巻いたものと巻かないものを用意してから1週間。
アルミホイルを巻いていない方(奥)は若干水が緑色っぽくなってきていますが、アルミホイルを巻いた方(手前)は無色透明のままです。
2週間後…藻が増殖!
アルミホイルを巻かない方(奥)は更に緑色が濃くなってきて、藻が増殖していることがわかります。
根っこやバジルを固定しているスポンジまで藻に侵されてきました。
一方、アルミホイルを巻いた方(手前)は、1週間前と比べると透明度は低くなっているような気がしなくもないですが、変わらず無色です。
ちなみに、使っている水はどちらも同じ分量の肥料を混ぜており、アルミホイル以外の条件は全て揃えています。
5週間後…大きさにかなりの差が!
アルミホイル以外の条件を全く同じにして育て始めたバジルですが、なんと、背丈に大きな差が出ました!
驚くべきことにアルミホイル無しで藻が発生している方が大きく育っています。
そして藻の量も凄いことになっており、ずっと洗っていない小学校のメダカの水槽みたいになっています…^_^;
藻が何層にも重なる程、増えてしまいました。
一方、アルミホイル有りの方は、
5週間水を変えていないにも関わらず、無色の状態を保っています!
アルミホイルが光をシャットアウトするから藻が生えにくくなると予想をしてた通りですが、ここまで一切生えないとは、想像以上で驚きました。
もう一度さっきの画像に戻りましょう。
藻有り(=アルミホイル無し)の方が遥かに大きく成長しました!
藻無し(=アルミホイル有り)の倍近く伸びています。
藻が発生すると成長が早くなる!?
この実験結果から、藻が発生している方が植物の成長は早くなる可能性が高いということが分かりました。
これはなぜかと言うと、2つ理由が考えられます。
まず一つ目は、藻が成長するのに適している環境と、植物が成長するのに適している環境は同じですから、藻が多く生えている方はバジルにとっても良い環境だったということで、大きく成長したということです。
そして二つ目は、藻が光合成によって発生させる酸素がバジルの成長を促進したという可能性です。
ペットボトルで自作した水耕栽培のキットを眺めていると、昼間の日光がよく当たる時間は、根っこで増殖した藻からぽこぽこと空気が出てきている時があるんですよね。
藻も光合成で酸素を作り出していることは確かです。
その上、植物は成長するのに酸素を必要としますから、藻が作り出した酸素を上手く取り入れて成長に生かしているのかもしれません。
まとめ:藻を生やしたくない場合はアルミホイルが有効
元々は藻の発生を抑えられるかもしれないと思って使い始めたアルミホイルですが、意外な結果になり驚くばかりです。
綺麗に魅せる水耕栽培を楽しみたい場合は、アルミホイルを巻いて水を汚さずに育てる。
見た目は関係なくとにかく早く成長させたい場合は、自然に藻を発生させてみる。
このように自分のスタイルによって使い分けて見るのが良いかもしれません。
興味のある方は是非ご自分でも試してみてはいかがでしょうか^^
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