こんにちは。家庭菜園を開始してから初めて迎える夏の経験に毎日ドキドキワクワクしている鈴木笑里です。
最近は水耕栽培で育てているミニトマトの成長を実感できるのが特に楽しくなってきました。
簡単な自作キット(材料はペットボトルと100均のスポンジのみ!)と肥料だけで始められる手軽さ、おうちの中で育てられる清潔さ。この魅力的な水耕栽培をより多くの方に知ってほしいと思い、記事にまとめることにしました。
是非参考にしてみてください。
水耕栽培とは
土に種を蒔いて育てる「土耕栽培」に対して、水だけで植物を育てる方法を「水耕栽培」と言います。
水耕栽培のメリット
①家の中で育てるので清潔感がある
一番のメリットは、清潔な状態で植物の栽培を楽しめるということです。
水耕栽培は家の中で土を使わずに育てるので、虫が苦手な人にとっても嬉しいポイントです。
土を使わないので土由来の病気の心配もなく、無農薬栽培ができるというのも安心ですよね。
②手間がかからない
毎日水やりの必要がある土耕栽培と比べると、手間は遥かに少なく済みます。3日〜1週間に1度くらい水を追加すれば良いだけなので、旅行などで家を空ける時も心配はいりません。
また、土作りの必要なし、土を追加する必要もなし。土を使わないので色々と楽です。
③経費がかからない
土耕栽培だと、多くのものを揃える必要があります。例えば、はじめに入れる土と肥料、追加の土と肥料、植物が大きくなったら一回り大きいサイズのプランター、そして更に追加の土、など。
しかし水耕栽培で必要なものは、基本的には「水」と「肥料」だけです。
水は水道水で良いですし、肥料は数百円で何年も使えそうな量が買えます(水耕栽培で使える肥料については後述)。容器にはペットボトルを使うので、サイズが大きくなっても気軽に移し替えてあげられますね。
大きなスペースが必要ないというのも有り難いですよね。
低コストで様々なメリットを享受できる水耕栽培はとても魅力的です^^
100均自作キットで水耕栽培
水耕栽培を始めようと思ったら、販売されているキットを買っても良いですが、簡単に自作することもできます。
ペットボトル水耕栽培用キットの作り方
まず、ペットボトルを使って容器の部分を作っていきます。
ペットボトルの上の部分をこのようにカットしたら、
逆さまに本体部分に覆い被せます。
100均のスポンジをペットボトルのキャップサイズにカットし、切り込みを入れて植物の芽を差し込みます。
※カットしたスポンジの切り込み部分に直接種を蒔いて発芽させる方法もあります。
そして植物の芽と一体化したスポンジをペットボトルの口の部分に入れ込みます。
ペットボトル本体に肥料を溶かした水を入れたら、そのまま放置しておくだけでどんどん育っていきます!
スポンジがない場合の代用
ちなみに…
スポンジではなく、アルミホイルを代用することも可能です。
ある程度植物が育っている場合は、このようにアルミホイルで固定することもできます。
植物が小さいうちはスポンジを使い、大きく成長してきたらアルミホイルに替える、というのが衛生的で良いですね。
水耕栽培ミニトマトの育て方
ミニトマトは初心者にも育てやすい植物なので、家庭菜園初心者、水耕栽培初心者にオススメです!(私もミニトマトで初挑戦しました。)
基本的に、3日〜1週間くらいして水位が低くなってきたら、肥料を溶かした水を追加する、を繰り返していれば大丈夫です。
ペットボトルは大きめサイズを使う
はじめのうちはこのように小さい芽ですが、ミニトマトは1m〜2mくらいまで成長するので、大きめのペットボトルで育てることをオススメします。
私は500mlのペットボトルで始めたのですが、1ヶ月のうちに1Lのペットボトル、2Lのペットボトルと、2回も作り替えました^_^;
支柱の立て方
ミニトマトは50cmくらい育ってくると、バランスを崩して倒れてしまうことがあります。
せっかく成長した苗が折れてしまったら大変なので、支柱を立ててあげると良いです。
このように、ペットボトルの外側に支柱をテープで固定し、ミニトマトの茎と支柱を紐で結んであげればOKです。
支柱も100均で買えます。これはダイソーで購入した3本入り90cmの支柱です。紐もダイソーです。
しかし…90cmではすぐに足りなくなってしまいました(汗)
同じくダイソーの「伸びる支柱」というのに交換したら、160cmまで対応できるということでストレスがなくなりました。初めからこっちを使っていればよかった。
花が咲いたら人工授粉
室内で育てる水耕栽培では、風が勝手に受粉させてくれることはありません。
ですので、花が咲いたらトントンと軽く揺らしてあげる必要があります。
強く刺激を与えすぎてしまうと花が落ちてしまうので、注意が必要です。
藻が生えたら…?
肥料入りの水だと2〜3日ですぐに藻が発生してしまいます。
数週間放置していたらこんなに…^_^;
衛生面で不安を覚える方も多いかもしれませんが、結論から言うと、藻は生やしっぱなしで大丈夫です。
藻というのは植物プランクトンなので、ほぼ植物と同じです。病気でも何でもありませんから、野菜に悪影響を与えることもありません。
むしろ酸素が発生して植物の成長を促進するという意見もあるくらいなので、私は放置しています。
ミニトマトが大きくなって支柱で固定するようになると、ペットボトルの内部を洗うのも大変になりますから、毎回洗わずに水を追加するだけでOKです!
どうしてもビジュアル的に気になる場合は、ペットボトル容器にアルミホイルを巻き付ければ藻の増殖を抑えることができます。
水耕栽培に使える肥料は「微粉ハイポネックス」
土で植物を育てるには肥料が必要ですが、水耕栽培でもそれは変わりません。水に水耕栽培用の肥料を溶かしてあげる必要があります。
しかし、水耕栽培に使える肥料は限られており、100円ショップなどでは買うことができません。
私の経験上、ネットで買うのが一番手っ取り早く安いです(特にAmazon)。
オススメなのは「微粉ハイポネックス」という粉のタイプの肥料です。
この肥料は、水に溶かして水耕栽培に使うこともできますし、溶かした水をそのまま土に使うこともできて非常にお得です。
まとめ:水耕栽培は魅力的
水耕栽培で植物を育てる流れをなんとなく分かっていただけたでしょうか?
始めたばかりの頃は右も左も分からなかったので、土の方が楽だなぁ…と思っていたのですが、慣れてくると、水耕栽培の方が遥かに楽で、虫も来なくてメリットしかない!と感じるようになりました。
「水耕栽培のメリット」の項目では書きませんでしたが、一番のメリットは、家の中で育てているので「毎日近くで成長を見守ることができる」というところではないでしょうか。
植物とともに暮らす生活は良いものです。心が豊かになる気がします^^
是非皆さんも水耕栽培を始めてみてはいかがでしょうか?
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