【国立科学博物館】特別展「宝石」展示レポート!写真付きまとめ【ネタバレ有り】

特別展「宝石」が、2022年2月19日〜6月19日まで期間限定で国立科学博物館(東京・上野)で開催されています。

鉱物や宝石が大好きなので先日行ってきました。

その時のレポートや感想などをまとめてみましたので、是非ご参考まで。

国立科学博物館・特別展「宝石」【開催情報】


開催期間


2022.2.19[土]〜6.19[日]


開館時間


9時~17時(入場は16時30分まで)


※4月22日(金)より毎週金曜日・土曜日及び、5/1(日)~5/5(木・祝)は、20時閉館(入場は19時30分まで)


場所


国立科学博物館(東京・上野公園)

〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20


料金


一般・大学生
2000円
小中高生
600円


チケット購入はこちら

※当日券もありますが、混雑状況によっては入場できない場合もあります。事前に購入されることをオススメします。

国立科学博物館・特別展「宝石」【感想・レポート】

ここからは国立科学博物館・特別展「宝石」の感想やレポートをまとめていきます。

多大にネタバレを含みますのでまだご覧になっていない方はご注意ください^^


入口で、メールで送られてきたQRコードを機械にかざして入場します。


平日の昼間(13時半頃)でしたが、割とひっきりなしに人が入場していた印象です。

当日券もありますが混雑状況によっては入れないこともあるようなので、予めチケットを取っておいて良かったと思いました。

特別展「宝石」は、展示スペースが第1章〜第5章に分かれています。


※第1章〜第4章は写真撮影OK、ただし、映像が投影されているモニターの撮影と動画撮影はNGです。

音声ガイドのナビゲーターはカズレーザーさん。

また、人気漫画「七つ屋 志のぶの宝石匣」とのスペシャルコラボレーション企画もあります。

それでは、ここからは具体的な展示内容をご紹介していきます。

第1章「原石の誕生」超巨大アメシストドーム!

まずは、第1章。

「原石の誕生」〜原石はどこでどのようにできるのか〜と題された展示です。

入口部分では全体の展示を説明する映像が流れていました。


宝石は地表よりも遥かに高温高圧の環境で誕生するので、地上では起こらないような化学反応が生まれ、それが人々を魅了してきたのだと思います。


46億年の地球の歴史を感じることができる、とても壮大な芸術だなと感じました。

また、このエリアの見所は「アメシストドーム」です。


高さ2.5mもある巨大な原石で、皆さんこぞってカメラを向けていらっしゃいました。


館内のスタッフの方に写真撮影をお願いしましたが難しいとのことで、後ろに並んでいらっしゃった優しそうな女性の方にお願いして撮っていただきました。

人間と比較してもかなりの大きさなのがお分かりいただけるかと思います。

アメシストが紫色なのは、アメシストの周りの岩の中の鉄分を取り込んで発色しているからという知識は知って得した気分になりました。

他には、お馴染みのルビーやガーネット、ダイヤモンドなどの原石も。

「あっルビーだよルビー!」と言って素通りする人や、「ほじくり出したくなっちゃう」と呟いている人、

また、印刷した資料を持ってきてじっくり勉強している人など、十人十色の楽しみ方があって面白いな〜と思いました。

このエリアは他にも沢山の原石が並べられており見応えがあります。

第2章「原石から宝石へ」ダイヤモンドのカットの仕方!

第2章は「原石から宝石へ」〜原石はどのようにして宝石になるのか〜と題された展示です。

採掘の仕方と、研磨(カット)についての説明のエリアですね。


ここからはキラキラした宝石も見られるようになります。

導入部にて2分程度の映像が流れていました。


狭いトンネルを掘り進めたり、地下深くまで掘って行ったり、いつ巻き込まれるか分からない命懸けの仕事なんだなと感じました。


この人たちのお陰で楽しめている人もいるのですね。感謝です。

採掘だけでなく、カットやシェイプについての展示も。

↑こちらはダイヤモンドのカットの手順。

↑カットの仕方によって宝石は異なる輝きを見せるというのが実感できて面白かったです。

第3章「宝石の特性と多様性」カラフルなサファイアの産地比較!

第3章は「宝石の特性と多様性」〜様々な宝石の魅力〜と題された展示です。

ここでは様々な種類の宝石が紹介されています。


輝きが美しく貴重な宝石が並んでいるので、女性の方は特にじっくり見られているような印象でした。

このエリアの見所は、産地の異なるサファイアの比較展示ですね。

ミャンマー産のサファイア
カシミール産のサファイア
スリランカ産のサファイア

個人的にはスリランカ産のサファイアが透明感があって好みでした。

また、同じ名前の宝石でもカラーバリエーションには多様性があるという展示も興味深かったです。


↑「サファイア」という名前でも、こんなに色んなカラーがあるそうです。

一方、「ルビー」は赤い宝石のみを、「エメラルド」は緑の宝石のみを指すようです。

ここで、このような会話が聞こえてきました。

「ルビーは、白い母岩に赤く付いてるのが魅力的だよね。ピジョンブラッドって言われるのも分かるよね。」

知識が豊富だなぁと思っていたら、どうやらこの方々は宝石のショップの方だったみたいです。

様々な客層の方が来られているのを実感しました。

他にもキラキラ輝く沢山の宝石の展示。

トルマリンはカラーバリエーションが豊富で、グラデーションも綺麗ですね。

個人的には一番魅入ってしまいました。

同じトルマリンでも、様々な形状があります。

↑左上は長ネギみたいで面白いです!

↑アクアマリン。

↑アンバー(琥珀)もありました。小さい虫が閉じ込められているのが太古のロマンを感じられて好きです…!

↑アンモナイトが宝石になったものは、「アンモライト」と言うことを初めて知りました!

このエリアはとてもボリュームがあって個人的には一番楽しめたと思います。

第4章「ジュエリーの技巧」セレブのアクセサリー多数!

第4章は「ジュエリーの技巧」〜宝石はどのようにして宝飾品になるか〜と題された展示です。

このエリアは加工された宝飾品が多く展示されていました。


もはや、私の語彙力では「すごい」という感想しか出てきませんでした。

ちょっと、私のような庶民にはわからないハイレベルなアクセサリーが多かったです^^

第5章「宝石の極み」唯一の撮影禁止エリア

ラストの第5章は「宝石の極み」。


こちらは写真撮影は一切禁止のエリアでした。

紀元前3000年頃のメソポタミア文明の権力の証として使われていた宝飾品や、古代ローマ時代の作品、古代ギリシャの冠宝飾など63点が展示されていました。


現代と違って研磨技術などはありませんが、宗教的な意味で使われていたものも多く、不思議なパワーのようなものを感じる作品が多かったです。


今とは感性がかなりかけ離れていたのだなと感じました。

国立科学博物館・特別展「宝石」オリジナルグッズ販売

展示を見終わると、最後にオリジナルグッズが販売されているショップに立ち寄ることができます。

ショップはかなり広く、ラインナップが多いので見応えがあります。

まずは、お菓子。

↑職人が一つ一つ手作りをしている鉱物を模したお菓子です。この高級感はプレゼントにぴったりですね。

プレゼントにぴったりなものは他にも。

↑宝石の石鹸です。自分ではなかなか買えないからこそ貰ったら嬉しいですよね。

↑宝石のバスソルトです。これは、綺麗!

そして、気軽に買えそうな星座毎の守護石、誕生日ブレスレットです。

↑自分へのプレゼントにも良いですね。

そして鉱物まで!

↑税込1100円で気軽に買える原石。お部屋に飾っておいたらちょっぴりハッピーになれそう。

Tシャツ、トートバッグ、巾着、靴下などもあります。

↑身につけているだけでゴージャスな気分に浸れそうですね。

お手頃なところでクリアファイルやポストカードも。

最後に、本格的なジュエリーも置いてありました。

↑原石ネックレス・原石ピアス。小さくさりげなくお洒落で、可愛いですね^^

多くのグッズが置いてあって、見ているだけでも癒されました。

国立科学博物館・特別展「宝石」【所要時間は?】

ひと通り見て回るのに1時間半ほどかかりました。

気になるところをメモしたり、興味があるところは戻って見たりした結果なので、軽く見るだけなら1時間くらいで済むかもしれません。

特別展「宝石」を見た後は常設展にも入場できるので、余裕を持って来場し、常設展も見て行かれることをおすすめします。

その場合は2時間〜3時間くらいあればじっくり味わえるかと思います。

まとめ:科学的にも美術的にも楽しめる充実した展示!


ひと通り見てみた結論としては、様々な角度から宝石について学べる非常に充実した展示だと感じました。


前半は石の成り立ちや成分など科学的な切り口、後半は宝飾や美術品としての価値を最大限に魅せてくれる展示となっていました。


宝石の輝きは、実際に自分の目で見て初めて味わえる感動が特に大きいかと思われます。


当日券もありますので、興味のある方は是非足を運んでみてください!

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