恋人と友達を全て失った結果内定を蹴ってフリーランスに…私が個人事業主という生き方を選んだ理由

こんにちは。大学を卒業すると同時に4つ貰った内定を全て蹴って6年目になる鈴木笑里です。

内定を辞退してどうしたかと言うと、個人事業主（フリーランス）という働き方を選びました。

働き方の形式上、初対面の方と会う機会も多いのですが、

「良い大学を出てるのに就職しないで勿体ないね〜」という反応をされた回数は数え切れません。。

ちなみに良い大学かどうかはわかりませんが、母校は明治大学です。

私自身、このような言葉にずっと疑問を抱いてきました。

自分の中で固い覚悟や信念を持って選択した道なので、それを暗に否定されているようで悲しいような、でも学歴は褒められてちょっぴりくすぐったいような、とは言っても就職しないという価値観を受け入れてもらえていないんじゃないかという虚しさもあり、とても複雑な気持ちでした。

また、幅広い世代の方々からこのような言葉が出てくるということは、広い年齢層において「卒業後は就職をする」という価値観が当たり前になっていることを物語っているのだと感じています。

私は、何よりもその価値観に疑問を抱いています。

今回、このような記事を書こうと思ったのは、学校を卒業した後は就職以外にも選択肢があるんだよということを悩める学生さんに伝えたいと思ったからです。

そのため自分がやりたいことを見つけたキッカケ〜内定辞退までを重点的に書いています。

そして、当たり前のように就職した方でも、現状にお悩みの方は多いと思います。

そのような方々にとっても、会社で働くことが全てじゃないと、別の視点からのヒントを得ていただける機会になりましたら幸いです。

お見苦しい点もあるかと思いますが、私個人の今までの経験を書き綴っていきますので、是非役に立ちそうな部分をエッセンスとして抽出してくださると嬉しいです。

人生を変えたイベント「全国ポケサーサミット」
人生を変えたあの日、全てを失う
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人生を変えたイベント「全国ポケサーサミット」

殆どの大学生と同じように、私も大学を卒業したらどこかの企業に就職して普通に働くのだろうと考えているうちの一人でした。

しかし、明らかに人生が変わったと確信できる出来事がありました。

それは大学2年生の12月に「全国ポケサーサミット」というイベントを主催したことです。

イベント開催に至った経緯

このイベントは、簡単に言ってしまうと「ポケモンが大好きな学生達と制作者の方々で交流を図ろう」という趣旨のイベントでした。

実は私は4歳の頃からポケモンが大好きで、明治大学ポケモン研究会というサークルに所属していたのです。

同じ趣味の人との交流を求めて入ったサークルでしたが、少しだけ疑問に思う点がありました。

内輪的なノリが強く、新しく入ってきた人たちがなかなか馴染みにくい環境だったのです。

もちろんそのような（良く言うと）少人数でのアットホームな交流がしやすい環境に満足している人も多かったのでしょうが、

当時の私は、「ポケモン好きなら誰でも大歓迎！」と謳っているにも関わらずすぐに辞めてしまう人が多い現状に心を痛めていたのです。

そこで、現状を打破するという意味を込めて、思い切った行動に出ました。

それが「全国ポケサーサミット」というイベントの開催だったのです。

全国ポケサーサミットの試み

そういう訳で、「閉鎖的ではなく、ポケモン好きなら誰でも参加できる」「大学生らしいイベント」というポイントを大前提として、企画していきました。

結果、当日は北海道から沖縄までのポケモン好きな大学生が参加してくださり、

株式会社ポケモンさんからの協賛をいただけて、ポケモンに関係のある何社もの企業の方々が来てくださるという大イベントになりました。

その当日、私は主催者であり全責任を負う立場として、司会進行・ファシリテーターの役割を担うことになったのです。

イベント司会を通じて感じた「天職」

イベントは明治大学の大ホールを貸し切り、時間も丸一日に及ぶ規模の大きなものとなりました。

そこで私は生まれて初めてステージ上で話すという経験をし、人生観がガラッと変わりました。

「私がやりたかったことは、これ（イベント司会）だ。」と。

ステージから語りかけると、客席にいる人達が答えてくれる。楽しそうな笑顔や歓声を向けてくれる。そんな、ステージと客席とのリアルタイムのコミュニケーションが新鮮で楽しくてワクワクしました。

もちろん緊張もありましたが、そんなことは忘れてしまうくらい夢中になって客席とのコミュニケーションを楽しんでいたのを覚えています。

開催までには公には書けないようなトラブル・揉め事・苦労が色々とあり、その不安と緊張で頭がおかしくなりそうでしたが、イベント終了後に参加者の方々からいただいたお言葉に励まされました。

「参加して本当に良かった」「あなたのお陰で幸せな1日になった」という言葉に救われ、自分の存在意義を見出せたような気がしました。

「私がやるべきことはこれなんだ。」と確信を持ちました。

人生を変えたあの日、全てを失う

しかし、イベント終了後、自分の中での様々な葛藤を経て、サークルを卒業することに決めました。

一生公言しないで自分だけの中にとどめておこうと思っていたのですが、この経験がもしかしたら誰かの役に立つこともあるかもしれません。だから勇気を出して正直に書いてみることにします。

実は、イベントを開催したことで、自分のやりたいことを見つけたと同時に、全てを失ったのです。

イベント自体は大成功でした。参加してくださった全国の学生の方々も、企業の方々も、心から喜んでくださいました。

しかし組織とは難しいもので、もちろん私にも至らない点が多かったからではありますが、価値観や意見の不一致から、私はサークルにいられない状態になってしまいました。

まず150人以上を率いるサークルの幹部という「立場」を失ったことから始まります。そして学生生活のほぼ全てをかけていたサークルという「居場所」を失う。さらに、「友達」もサークル内が殆どだったのでそれも全て失ってしまいます。追い討ちをかけるように、「恋人」もサークル内にいました。もちろんその人も失いました。

大学に入ってから今まで費やしてきた時間は、努力は、私の存在とは一体何だったのか？全て幻想だったのか？

繰り返し書きますが、私にも至らない点があったのです。

しかし当時は反省する余裕すらありませんでした。

一気に全てを失ってしまったことで、自分の価値がわからなくなりました。

生きることが辛くなってしまいました。

このドン底まで落ちた経験、そこから這い上がってきた経験が、今に生きているのだと。

逆に、この苦い経験がなければ確実に今の私はない、と言い切れます。

次回はここからどう這い上がったかということについて書いていきます。

続く。