【夏休みの自由研究】アゲハ蝶の育て方を徹底解説!【大人の娯楽にも】

子供の心を掴んで離さない昆虫。

その中でも蝶は特に人気があるのではないでしょうか。

アゲハ蝶は成長過程が非常に面白く、育てやすいこともあり自由研究にぴったりです。

アゲハ蝶の幼虫を見つけたから飼育してみたいという方は是非参考にしてみてください。

育ててみたいけど肝心の幼虫が見つからない!という方なども、研究結果をまとめる際に引用していただくことも大歓迎です。

アゲハ蝶の幼虫の育て方

アゲハ蝶の幼虫の餌は?

アゲハ蝶の幼虫は柑橘系の葉を食べて育ちます。

レモン、ミカン、キンカン、グレープフルーツ、柚子、ライムなどが柑橘系の植物に当たります。

意外なところで山椒もミカン科の柑橘類なのでアゲハ蝶の幼虫の餌になります。

↑こちら、我が家にあるレモンの木です。

アゲハ蝶の卵・幼虫の探し方

レモン・ミカンなどの柑橘類の木を注意深く調べてみると割と簡単にアゲハ蝶の卵や幼虫が見つかります。

 

柑橘系の木を注意深く見てみると、虫食い部分がある場合があります。

その場合は近くにアゲハ蝶の幼虫がいる可能性大です。

↑虫食いの葉は、近くに幼虫がいる目印です。

私も始めに虫食いを見つけて、近くを探してみたらアゲハ蝶の卵と幼虫を発見しました^^

アゲハ蝶は1年のうちに4〜5回卵を生みつけ命を繋いでいきますので、季節に関係なく割と簡単に見つけられるかと思います。

卵・幼虫の持ち帰り方と注意点

卵や幼虫を見つけたら、葉ごと、できれば枝ごと持ち帰りましょう。

理由は葉っぱだけを取ってくると長持ちしないからです。詳しくは次の項目で後述します。

注意点①持ち帰って良いか許可を得る

他人の家の葉を勝手にとると窃盗になってしまいます。

もしも自宅でない場所で見つけた場合は、必ず持ち帰って良いか許可を得ましょう。

注意点②柑橘系の木にはトゲがある

↑こちら、レモンの木ですが、かなり鋭く硬いトゲがあります。

アゲハ蝶の卵や幼虫、餌となる葉を持ち帰る際には充分注意してください。

↑ちなみにこちらはミカンの葉ですが、同じように長いトゲがあります。

刺さるとめちゃくちゃ痛いので、枝から葉を切り取る際にはハサミを使うようにしましょう。

餌の与え方

餌の与え方で重要なポイントは、①生まれた場所の葉をそのまま食べさせてあげること、②常に切らさないように与えてあげること、です。

「①生まれた場所の葉をそのまま食べさせてあげること」が望ましい理由は、

まれに生まれた場所とは異なる種類の葉を食べない個体がいたり、別の場所から持ってくると殺虫剤が使われていたりする可能性があるからです。

「②常に切らさないように与えてあげること」に関しては、毎日餌となる葉を採りにいけない場合、次のような工夫があります。

↑このように、枝の根本を水で湿らせたティッシュなどで包んであげると、葉が長持ちします。

この状態で、アルミホイルで濡れたティッシュの部分を包んであげると尚良しです。

このような工夫をすれば採りに行けるときに多めに持ち帰ってくればOKということになります。

注)水に浸した枝を容器に入れるのは幼虫が溺れてしまう危険性がありますのでオススメしません。

本格的にアゲハ蝶を育ててみたい方はレモンやミカンの苗を買ってみるのも手です。

餌には困りませんし、上手くいけば野生のアゲハ蝶が卵を生み付けてくれるかもしれません。

ホームセンターなどで1000円前後で買えますよ^^

 

道具は何が必要?どんな容器が良い?

アゲハ蝶の幼虫の飼育はとても簡単で、手の込んだ道具は特に必要ありません。

必須なものは容器と、餌くらいのものです。

他には、掃除の時に使うブラシなどがあると便利かと思いますが、必須ではありません。

柑橘類の木から卵を持ち帰ってきたら、まずは容器を用意してあげましょう。

幼虫が小さいうち(具体的には緑色=5齢幼虫になるまで)は、あまりスペースを必要としないので、どんな容器でも大丈夫です。

もちろん虫カゴでも大丈夫ですが、ガラスの水槽や、プラスチックのコップ、ゼリーの容器など、透明で外からでも観察しやすいものが良いかなと個人的には思います。

ただ、↑のような虫カゴはやめた方が良いです。

幼虫が小さいうちは簡単に通り抜けて脱走してしまうので、なるべく逃げられないような容器にしましょう。

 

ちなみに私はスターバックスのカップで育てました(笑)

このような容器を使う場合は、脱走しないように上の空いている部分はラップでふさいで、酸素を取り込めるように爪楊枝で穴を開けてあげます。

↑容器を密封しないように注意。爪楊枝で空気が入る穴を5〜6くらい開けてあります。

また、5齢幼虫と言われる緑色の見た目になったら、活動量が増え、サナギになる準備を始めるのに更に動き回るので、ある程度広い容器に移してあげると良いです。

↑透明なこのような虫カゴが観察しやすく、逃げてしまう心配もないのでオススメです。

卵から幼虫が孵化するまで何日?

卵が孵化するまでは大体5日前後だと言われています。

生み付けた直後は白っぽい色をしていますが、時間が経つにつれてだんだん黄色が濃くなっていき、5日目くらいで孵化します。

↑これは薄い黄色なので、レモンの葉に生み付けられてから2〜3日くらいが経過しているものと思われます。

大きさは1ミリほどです。

サナギになるまでの期間は?

アゲハ蝶の幼虫がサナギになるまでの期間は、個体差がありますが、大体2週間〜1ヶ月前後です。

春以降に孵化する夏型の個体は2〜3週間くらいでサナギになることが多いそうです。

逆に冬型の個体はもっと長くかかるかもしれません。

卵から生まれて1齢幼虫〜6齢幼虫まで、5回の脱皮を経てサナギになります。

ちなみに、昆虫図鑑などでよく見るお馴染みの緑の幼虫は、5齢幼虫以降の姿です。

↑左が4齢幼虫、右が5齢幼虫。

ここでガラッと姿が変わります。

ちなみに、サナギになる前は1日〜2日間くらい動かなくなります(前蛹と言います)。

ここからはあまり動かさずにそっと見守ってあげましょう!

サナギから成虫になるまでの期間はどのくらい?

アゲハ蝶のサナギ〜羽化して成虫になるまでは、10日〜2週間前後です。

秋に生まれる冬型の個体は、サナギの状態で冬を越すのでもっと長い時間がかかりますが、

夏型の個体は2週間ほどあれば殆ど羽化するものと思われます。

↑この状態で10日〜2週間を過ごして、羽化して成虫になります。

アゲハ蝶の成長記録!

では、ここからは実際に卵から成虫になるまで育ててみた成長記録をまとめていきたいと思います。

【孵化の前日】卵が濃い黄色に

こちらは、レモンの葉に生み付けられてからおそらく3〜4日が経過した卵の様子です。

見つけた時は白っぽい見た目でしたが、時間が経つにつれて黄色が濃くなってきました。真珠のように艶が出てきたような気もします。

 

葉が枯れてきているのが何とも残念です。

前述の通り、やはり葉っぱだけでなく枝ごと取ってきた方が長持ちするようですね。。

 

↑このように枝を濡らしたティッシュで包んであげたら、3日〜5日くらい余裕で持ちました。

 

【孵化の瞬間】卵がブラックパールのようになる

いよいよ孵化の日です。

生み付けられてからおそらく4〜5日が経過しているものと思われます。

※別の卵ですが、同じ日に持ち帰ってきたものです。

黄色から黒に変化し、ブラックパールのような艶が美しいですね。

黒くなってから、数時間後…

 

少し目を離した隙に、幼虫が生まれていました!

手前にあるのが卵の殻、奥にいるのがアゲハ蝶の幼虫です。

この生まれたばかりの姿を「1齢幼虫」と言います。

 

生まれたてのアゲハ蝶の幼虫は図鑑で見る状態とは明らかに異なり、色が薄く、目で認識するのもやっとというサイズ感です。

 

卵と同じく大きさは1ミリほどでしょうか。

1時間ほど休憩をした後、卵の殻を食べ始め、数十分かけて跡形もなく綺麗さっぱり食べ尽くしてしまいました。

ちなみにこの日、3匹ほど卵から孵化しましたが、みんな夜〜深夜にかけてでした。

敵に狙われないように夜に孵化する習性でもあるのでしょうか?

【幼虫2日目】孵化した翌日には色が濃くなる

卵から孵化した翌日。

 

前日と比べると若干大きくなり、体色も薄い緑色から黒になりました。

少しだけ葉っぱが食べてあるのを確認できます。

【幼虫5日目】体の白い部分がはっきりしてきた

孵化してから5日目の状態です。

 

右の小さいのがそうです。体の真ん中あたりに白い帯状の部分が現れてきました。

ここからは鳥のフンに似た幼虫になっていきます。

ちなみに左側の幼虫は生まれて2週間近くが経過しており、3齢〜4齢幼虫だと思われます。

 

【幼虫10日目】鳥の糞(ふん)らしくなってきた!

 

孵化してから10日が経ちました。

 

体の中心にはっきりと白い部分が現れ、鳥の糞(ふん)らしくなってきましたね。

おそらくこの状態は一度脱皮をした「2齢幼虫」だと思われます。

大きさは6〜7mmくらいでしょうか、だいぶ成長しました。

【幼虫11日目】体がトゲトゲしてきた!?

孵化してから11日目になると、トゲトゲした形が目立ってきました。

毎日成長が感じられて面白いです。暇さえあれば頻繁に覗き込んでしまいます。

【幼虫15日目】アゲハ蝶の幼虫らしい…威嚇してツノを出すようになった!

15日目になると1.5cmくらいの大きさになり、かなりしっかりしてきた気がします。

おそらく形態としては「4齢幼虫」だと思われます。

容器の掃除中にツノを出して威嚇してきました^^

鳥など天敵に襲われた時にもこの方法で撃退するようですね。

このツノはとても臭く、食べているミカンの葉のにおいを更に凝縮して渋くしたような臭みがあります。

鳥もビックリですよね^^;

(餌は本当は同じものを与え続けた方が良いのですが、レモンの葉→ミカンの葉に変えました。)

もしかして食べている餌によっても臭いが変わるのでしょうか?

【幼虫18日目】図鑑でお馴染みの「アゲハ蝶の幼虫」になった!

孵化から18日目には、なんと、姿が変わっていました!

この緑色の姿は、4回の脱皮を経た「5齢幼虫」と呼ばれます。

図鑑でよく目にするお馴染みのアゲハ蝶の幼虫ですね^^

気付いたらこの姿になっていたので、脱皮の瞬間を見たかった…と後悔。

※後日、別の個体で脱皮の瞬間を見ることができましたので後述します!

↑緑色の姿(5齢幼虫)まで成長すると、大きな目玉模様が現れます。

実はこれは目ではなく、単なる「模様」なのです。

臭いツノと同じく、敵を撃退する為のディスプレー(威嚇)なのだそうです。

 

↑右は「5齢幼虫」(2cmくらい)、左は緑色になる前の「4齢幼虫」(2cm弱)です。

緑色になると体だけでなく頭もかなり大きくなっていることが伺えますね。重そう…^^;

【幼虫20日目】よりチャーミングになってきた

日に日に大きくなっていき、3cmくらいになったでしょうか。

お掃除中に威嚇してくるのがとても可愛いです^^

 

けっこう長く伸びるツノですねぇ^^相変わらず臭いけど愛らしいです。

【幼虫23日目】サナギになる前兆?全く動かなくなってしまった…

孵化から23日が経った日は、朝から丸一日近くずっと動き回っていました。

 

体をくねらせて、上へ上へとダイナミックに暴れています(笑)

 

この時の体長は3.5〜4cm近くになっていました。

上を目指していることから、これはもしやサナギになるのでは?と思い、しばらく見守っていると…

 

散々動き回った後、虫カゴの蓋の裏にくっついて全く動かなくなってしまいました。

・・・次に出す画像はとても汚いです(笑)ご容赦ください。↓

水分を多く含んだ糞をしていたことからも、いよいよサナギになる時なのだと分かりました。

サナギになる前には体の中のものを全部出す為に必ず下痢をするらしいのです。

動かなくなった1時間後に再び見たら、お尻が上がっており全体的に少し縮んでいました(笑)

【幼虫24日目】幼虫とサナギの中間!?

動かなくなって1日後には、糸を張って体を固定していました。

サナギに近い見た目になってきましたね。

この状態を前蛹(ぜんよう)と言うようです。

【幼虫25日目(サナギ1日目)】大人への階段!

蓋の裏で動かなくなってから(前蛹から)2日かけて、やっとサナギになりました。

しっかりと固定されているように見えますが、糸はかなり細いです。

しかし屋外の風が当たるところでも落ちないということはかなり丈夫な糸なんでしょうね。

続きも順次更新していきます^^

まとめ:アゲハ蝶の幼虫は誰でも簡単に育てられる!

以上、まとめてきたように、アゲハ蝶の幼虫は細かい道具なども必要なく育てるのがとても簡単です。

昆虫育成に慣れていない方やお子さんでも蝶まで育てるのは決して難しくありません。

また、たった1ヶ月ほどで変態(姿かたちが変わること)するので、

成長のスピードはものすごく、日々変化が見られるので観察していてとても楽しいものです。

学校の自由研究はもちろん、大人になってからでも多大に好奇心を満たしてくれますので、見つけたら是非育ててみてください^^

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