italkiでオンライン日本語教師になる方法をお手本付きで解説

外国語を勉強したい人が、自宅にいながら本格的な指導を受けられる便利な世の中になりました。

italki(アイトーキー)というのは外国語を勉強したい生徒とネイティブの先生を繋ぐプラットフォームの一つです。

公式サイトによると、italki(アイトーキー)では、150以上の言語学習に対応しており、2万人以上の先生と500万人以上の生徒を繋いでいるのだそうです。

italki(アイトーキー)では誰しもが先生になれる可能性があります。

そこで、資格がなくても、誰でも先生になれる方法をまとめていきたいと思います。

italkiで日本語教師になるための資格・条件

italkiの先生の区分として、「プロの講師」と「コミュニティチューター」の2つがあります。

「プロの講師」になるには資格が必要で、教師免許や日本語教師養成講座420時間を受けることが必須となります。なかなか厳しい条件です・・・。

一方で「コミュニティチューター」は特に必要な資格はなく、指導する言語がネイティブレベルであれば誰でもなることができます。

italkiで日本語教師になるための選考過程

資格証明書 提出の必要の有無以外は、「プロの講師」も「コミュニティチューター」も選考過程は同じです。

文章・動画の審査→説明動画を見て問題に答える→zoomミーティングに参加する

このような手順になります。

自己紹介文・プロフィール文章の審査

最初の書類選考は、「私について」という自己紹介の文章と「講師としての私」、「レッスンおよび授業スタイル」という文章を作成する必要があります。

学歴や経歴を提出することはなく、italkiでは面接審査もないので、ここでしっかり自分のことをアピールする必要があります。

また、「レッスンおよび授業スタイル」は他の講師の方と差別化できるポイントを作ることが重要だと思われます。

日本語教師の方の中には、

  • 日本語のみで書いている人
  • 英語のみで書いている人
  • 日本語と英語の両方で書いている人
  • 中国語や韓国語なども使って書いている人

がいます。

世界中に生徒さんがいるので、なるべく多くの言語で書いた方が親切です。

とは言っても、私は英語ペラペラではないので、Google翻訳の力を借りました^^;

翻訳してもらって少し整えただけです。

参考まで、私が選考に通った文章を載せておきます。

例文

【私について】

Hi, I’m Emiri. I’m from Chiba prefecture, and I have lived in Tokyo for long years. I lived in Tokyo for a long time. I started studying Japanese language education while attending Meiji University. I also went to Thailand and taught Japanese. I work as a free announcer. After graduating from college, I attended an announcer’s school and received specialized education. I like walking in the sea, playing the piano, and singing. I also love Pokemon and dogs!

皆さんこんにちは。私は「えみり」と言います。 千葉県出身で、長い間東京に住んでいました。 明治大学に通いながら、日本語教育の勉強を始めました。タイに行って日本語を教えたこともあります。 私はフリーアナウンサーとして仕事をしています。大学を卒業した後、アナウンサーの学校に通い専門教育を受けました。 好きなことは、海を散歩をすること、ピアノを弾くこと、歌うことです。ポケモンと犬も大好きです!

【講師としての私】

I started teaching Japanese in 2013 while attending university. It’s been a year since I started teaching online. Recently, I am also teaching vocalization methods and voice training for Japanese people. I’m often told that it’s easy to talk to, so I think you can enjoy the lessons without getting nervous!

大学に通いながら2013年から日本語教師を始めました。 オンライン教師を始めてからは1年が経ちます。 最近は日本人向けに発声方法やボイストレーニングも教えています。 私はよく話しやすいと言われるので、緊張しないで楽しくレッスンができると思います!

【レッスンおよび授業スタイル】

皆さんの日本語レベルにあったレッスンをしていきます。

①フリートーク(日常会話)

②発音・アクセント練習

③文章添削

④ビジネス文書作成

⑤本やニュースについての意見交換(discussion)

希望があれば他のレッスンも可能です。

●発音・アクセント練習について

日本語の発音・アクセントの練習には3つのステップがあります。

1つ目は、口の開け方の練習です。これは綺麗な発音を覚えるために必要な練習です。

2つ目は、単語のアクセントの練習です。アナウンサーも使うハイレベルなテキストを使って、しっかりと身に付けていきます。

3つ目は、文章の読み方の練習です。長い文章になるとアクセントとイントネーションの両方が大事になってきます。

しっかり練習して、美しい日本語を目指していきましょう!

 

動画のアップロードについて

「私について」「講師としての私」「レッスンおよび授業スタイル」という文章と同時に、動画の選考もあります。

これは生徒が先生を探す時に見る講師のプロフィールページにアップされる動画として使われるものです。

動画と言っても1〜3分程度で、そんなに大層なものでなくて大丈夫です。

私は自分のスマートフォンをインカメラにして撮りました(笑)。編集も特にしていません。

意識したポイントは、

  • カメラをブレないように固定する
  • 明るい自然光が入る窓際で撮る
  • ハキハキと話す
  • 笑顔を忘れないようにする
  • 一つの文章を短く端的に話す

など、基本的なことばかりです。

自己紹介をする方もいれば、どんなレッスンをするか説明している方もいます。

が、私は目を引くように「クイズ形式」にしました。

興味を持ってもらえるものであれば内容は自由ということです。

 

それ以降

文章と動画の選考が終わると、ミーティング(Zoomを用いた説明会のようなもの)に参加するように促す連絡が来ます。

ちなみに私の場合は文章と動画をアップロードした2日後くらいに連絡がありました。

ミーティングの日時を選択するのと同時に、italkiについての説明動画を見て、出題される問題に答えます。

問題は全て英語ですが、何度でもやり直し可能なので英語が分からなくても心配する必要はありません。

 

Zoomミーティング当日は、ビデオもマイクもオフで1時間ほど説明を聞くだけです。

以前は英語のミーティングに参加するしかなかったようですが、私の時(2021年10月)はしっかりと日本人の方が説明してくださいました。

italkiの審査・選考をクリアするためのポイント

実際に選考を受けてみて、私が思った通過するためのポイントは、

  • 特筆すべき点(得意分野)があるかどうか
  • 印象(表情・話し方など)が悪くないこと
  • 生徒とちゃんとコミュニケーションが図れるかどうか

これらの3つです。

自己紹介の文章で経歴の中から特筆すべき点をチェックされ、動画でコミュニケーション能力や印象・人に伝える力をチェックしている。

・・・のではないか、と思いました。あくまで私個人の考えです。

italkiで選考を受ける際の注意点

せっかくitalkiの講師になれたとしても、「こんなはずじゃなかったのに・・・」とならない為にあらかじめ知っておいた方が良いことが2つあります。

一つ目は、授業料(レッスン料)についてです。

授業料(レッスン料)はある程度の相場が決まっているので、他の先生と比較して設定することが必要です。もしかしたら思っていたほど稼げないということもあるかもしれないので、その辺りも相場を見て考えておくべきでしょう。

ちなみに資格なしの講師の相場は60分8ドル〜15ドルくらいでしょうか。もちろん、自分の判断で、それ以上の金額にすることも可能です。

二つ目は、本部の連絡先についてです。

一応お問い合わせフォームはあるのですが、英語でテンプレしか返ってこない可能性が高いです。私は選考過程でメールアドレスの入力を間違えて何週間も先に進まなかった苦い思い出があります。。日本人で対応できる方がおらず、解決に時間がかかってしまうので、選考中は特にミスをしないように注意が必要です。

まとめ

最終的に「プロの講師」を目指したい方であっても、まずは「コミュニティチューター」から初めてみることをおすすめします。

感覚を掴み経験を積むという意味で、です。

コミュニティチューターとして日本語を教えてみて、もっとステップアップしたいと思ったら日本語教師養成講座を受けてみたり資格を取ってみたりするのも良いかもしれません。

上を目指すことはいつでもできるので、「資格を取ったら始めよう」と考えて先延ばしになってしまうのであれば、気軽にできるコミュニティチューターとして登録をし、経験値を上げていった方が有意義なんじゃないかなというのが私の考えです。

誰でも得意分野や趣味を活かして働けるのがitalkiなどのプラットフォームの良いところです。

是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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