【欲求五段階説】ホームレスでも幸福を感じられる方法|不幸な金持ちにならない為に

貧乏な人は不幸なのでしょうか?

定職に就かず住む家がない路上生活者は、100%不幸せだと言い切れるでしょうか?

私は、精神的に満たされたホームレスの方もいると考えています。

今回は、マズローの「欲求五段階説」で幸福について考えてみます。

心理学「欲求五段階説」で幸福を考える

心理学用語で、マズローの欲求五段階説という言葉があります。

人間の欲求は5つの段階に分かれているという説で、ピラミッド型の下位の欲求を満たすと上位の欲求が生じるとする考え方です。

この理論を使うと人間のさまざまな感情や行動を説明することができるので、私は非常に優秀な理論だと考えています。

お金を持っているのに、幸せを感じられない。優しい恋人がいるのに、満足できない。そういう人が後をたたない理由をこの理論で説明してみたいと思います。

逆に、欲求五段階説の本質を理解すれば、どんなに貧しくても気持ちのあり方次第で幸福を感じられる可能性が高まります。

キーワードは「主観」です。

【生理的欲求】

マズローの欲求五段階説によると、人間が一番はじめに持つ欲求は「生理的欲求」です。

ピラミッドの土台となる部分ですね。

ご飯を食べたい、寝たい、トイレに行きたい、など、解決しないと落ち着いていられない欲求は皆さんにも身に覚えがあるかと思います。

生きることに直結する本能的な部分です。

日本では満たせないことはほぼない

ホームレスと言われる人でも満たしている方は多いでしょう。

設備の整った公衆トイレがありますし、公園や駅の構内で寝たい時に寝ている人もいますし、炊き出しを行っている団体も存在します。

今の日本は、それだけ恵まれた環境にあるということですね。

【安全欲求】

本能的な欲求を満たせた時、自分の身を安全な場所に置いておきたいという「安全欲求」が生まれます。

ピラミッドの下から2段目の欲求です。

誰もが抱いている「お金に困らない生活をしたい」という願望も、安全欲求の一部だと考えられます。

不安症の金持ちは安全欲求が満たされない

ここで着目したいポイントが、「欲求が満たされるかどうかは自分の気持ちの在り方次第」、つまり「主観的」だということです。

どういうことかと言うと、ここでもお金持ちとホームレスの例を挙げてみましょう。

どんなにお金を稼いでいる人であっても、このご時世で収入が減少してしまうことを懸念していたり、老後の資金に不安を感じていたりする場合は、安全欲求が満たされないということです。

例え月に100万円稼いでいたとしても不安症の人はこの部分の欲求を満たすことが難しいということですね。

金持ちより幸せなホームレスがいる可能性も

逆に、僅かな資金しか稼げないホームレスの人であっても、「駅の中なら雨や寒さを凌げるから安全だ」などとポジティブな考え方をする人は満足している場合があるということになります。

客観的事実と心の在り方(主観)は必ずしも一致しないということです。

これが、お金を持っていても不幸な人がいたり、ホームレスでも幸せを感じられる人がいたりする理由です。

【社会的欲求】

安全が確保されていると思えたら、次は「社会的欲求」が生まれてきます。

これは簡単に言うと「仲間が欲しい」という欲求です。

仲間を作る為には、殆どの人がコミュニティに属そうとします。

家族や恋人、或いは、学校だったり、趣味の集まりだったり、習い事だったり…。

社会的欲求を満たすことを利用するカルト集団

所属するコミュニティがなくて孤独な思いをしている専業主婦の方というのも少なくないと思います。

悪質な勧誘やカルト宗教の被害者が主婦層に多いのは、この社会的欲求を上手く利用されているからだと考えられます。

仲間がいるホームレスは社会的欲求も満たされている

一方、ホームレスでも心強い仲間がいる方もいらっしゃいます。

公園に集まって将棋をしていたり、仲良く話しながらお酒を飲んでいたりする風景をたまに見ることがあります。

そのような光景は、ホームレスと言えども、不幸には見えないんですよね。

【承認欲求】

仲間や所属するコミュニティができると、次は「承認欲求」が生じてきます。

これは仲間に認めてほしいという欲求です。

ここも個人の受け取り方次第、つまり主観の部分が大きく、自分が認められたと思えば満たされる部分なのです。

家族に感謝されない虚しさ

家族というコミュニティの中で毎日家事を頑張るお母さん。

家族の為に一生懸命働くお父さん。

でも、みんな当然のように振る舞い、子供には反抗され、感謝されているように感じられない。

そのような方は家族というコミュニティの中で承認欲求を満たすことは難しいのではないでしょうか。

家作りが上手いホームレスは金持ちより幸せ?

一方の、路上生活をする方。

ホームレス仲間の間で尊敬されている人がいると聞いたことがあります。

尊敬の的となるのは、元大工さんで段ボールを組み立てて家を作るのが上手かったり、発言力があってまとめ役をしていたりする方なのでしょう。

「◯◯さんの言うことは絶対に正しいし、寒さを凌げる住処が作れて凄い!」という噂が回れば、自然と承認欲求が満たされるのかもしれません。

【自己実現欲求】

ピラミッドの頂上にあたる欲求が、「自己実現欲求」というものです。

これは承認欲求が満たされた時に湧き出てくる、「自分らしく生きていきたい」「自分にしかできないことで誰かの役に立ちたい」などと思う欲求のことです。

ここまでくると、金持ちとかホームレスとかは関係なく、実現できている方は決して多くはないでしょう。

満たすのはかなり難易度が高い欲求だと言えます。

定住しないことを望むホームレスは幸せ?

しかし、もしかしたらホームレスでも満たせている方はいらっしゃるかもしれません。

家を持たないで自由に暮らすのが自分らしいんだ!と思って満足しているかもしれませんね。

反対にどんなにお金を稼いでいても、本当に自分のやりたいことではない、自分らしく生きていないと悩んでいる方も多そうです。

そう考えると、欲求を満たすのには社会的地位や立場はあまり関係のないことのように思えてきます。

事実(客観)よりも捉え方(主観)が大事

…というように、人間の欲求が満たされるかどうかは、その人の受け取り方・感じ方次第なのです。

金銭的に恵まれていて幸せそうな生活をしているような人でも、実際はものすごく不安症で、下位の欲求すら満たせていないという可能性もあるのです。

人は自分の欲求を満たしたいと思った時にはどうやって状況を変化させるかということを考えがちですが、

それよりも考えるべきことは、心の在り方や捉え方(主観)を変えることなのです。

主観を変えることこそが、幸福を感じる為の一番の近道なのです。