前回の記事で滑舌が悪い原因を書きましたが、今回は具体的な解決策について解説させていただきます。
滑舌の悪さにも種類があり、人によって原因は異なりますので、まずは自分のパターンを知るために前編をご覧ください。
簡単に要約すると、滑舌の悪さの原因は、
口周り(唇・舌)の筋肉が弱いこと、顔全体の筋肉が衰えていること、緊張など精神的な理由によるものがありますということを書きました。
今回の記事は、読んで実践していただくことで喋りに対する苦手意識を克服できるものとなっていますので、是非最後までお付き合いください。
滑舌を良くするメリット
滑舌が良くなると、聞き返されるストレスから開放される以外にも多くのメリットがあります。
具体的な改善策の前にメリットも一部だけご紹介させてください。
話しやすいと思ってもらえる
何を言っているのか分からなくて何度も聞き返しちゃうような人との会話でストレスが溜まってしまって嫌になった経験はありませんか?
どんなに性格が良い人であっても、言葉のやり取りが上手くいかない人は嫌厭されてしまいます。
逆に言葉のやり取りがスムーズにできる人との会話は心地良いものですよね。
ハキハキ喋るようになって信頼される
歯切れ良く言葉が出てくるようになると、周囲からは非常に自信があるように見えます。
想像してみてください。
ボソボソ喋る人とハキハキ喋る人、どちらと友達になりたいと思いますが?或いは、一緒に仕事をしたいと思いますか?
答えは明瞭ですよね。
自信を持てるようになる
淀みなく言葉が出てくるようになり人前で話すことが苦ではなくなると自信を持てるようになります。
言霊思想…とはちょっと違うかもしれませんが、発する言葉がしっかりすることによって自分も変わっていくことを確実に実感できます。
自分を変えたいと思うならまずは形(喋り方)から入るのがGOODということですね。
これらはほんの一部ですが、滑舌が良くなることで多くのメリットがあることをお分かりいただけたかと思います。
ではここから先は、滑舌を良くする為の具体的な方法をご紹介します。
滑舌を良くする方法
顔・口周りの筋肉を鍛える
一番の改善方法は筋肉を鍛えることです。
筋肉を鍛えるということは筋トレと同じなので、時間と労力はかかりますが、続けていくうちに見違える程の効果が出てきます。
口周りの筋肉強化で最も簡単なのが、「あえいうえおあお」「かけきくけこかこ」「させしすせそさそ」…とワ行まで繰り返すことです。
発音する際にはこれでもかというくらい思いっきり口を開けます。
「あ」は指が縦に3本入って顎が外れそうになる直前くらい、
「い」は表情筋を思いっきり引き伸ばし筋肉がプルプルしてくるくらい、
「う」は最大限まで唇を前に突き出し変な顔になるくらい、
「え」はほっぺたの筋肉を上に引き上げ筋肉痛になりそうなくらい、
「お」は「う」より少し口を開けた状態でこれまた人に見せられないような顔になるくらい、
思いっきり顔中の筋肉を動かしてください。
コツは、一文字一文字区切ってしっかり発音することです。
喉で切るのではなくお腹に力を入れて腹筋を使って区切ることを心がけましょう。
「筋トレ」=「今まで使わなかった筋肉を目覚めさせる」ということですので、それくらいやらないと意味がありません。
ア行〜ワ行まで3回繰り返すのを最低でも1日1セット、可能であれば朝晩、3ヶ月も続けられたら確実に効果はあらわれます。
慣れてきたら口の動きをどんどん早くして負荷をかけていきましょう。
これは表情筋を鍛えることにも繋がり若返り効果も期待できるのでオススメです!
ゆっくり喋ることを心がける
筋トレなんか続かないよという人は、喋るスピードを落とすことを心がけるだけでも少しは違ってきます。
「滑舌が悪い」=「話のスピードに筋肉がついていけていない」ということですから、
筋トレができないのであれば、口周りの筋肉が耐えられるスピードまで喋るスピードを落としてあげれば良いという考え方です。
ゆっくり話すのと同時に、口をなるべく大きく開けて舌をよく動かすことを心がけるとより効果的です。
特にマ行は唇の動きを、ラ行は舌の動きを意識してみてください。
頭の回転を早くする
人との会話のスピードに脳を慣れさせるということも重要です。
脳が早いテンポに慣れてくると、顔周りの筋肉に的確に司令を出せて、舌が動くようになってきます。
一朝一夕では効果は出ませんが、多くの人とコミュニケーションを取ることを心がけましょう。
自信を持って会話に挑む
最後に精神的な側面からの対処法ですが、これもかなり重要です。
「緊張しないように」と意識してしまうと逆に固まってしまいますので、あらかじめ準備をすることだけを心がけると良いと思います。
具体的には、話す相手が決まっているのであれば、それまでにその相手の情報を調べておく。
どんな話をするか内容をシミュレーションしておく。
相手がどんな表情でどんな話し方をするのか想像してみる。
たったこれだけでも、自分の気の持ちようが変わってきます。
人間は未知のものを恐れる生き物です。
前もって調べてシミュレーションし、「未知」ではなく「既知」にすることで、精神的な負担は遥かに小さくなります。
少しでも緊張が和らげば、顔周りの筋肉もほぐれてスムーズに言葉が出てくるようになるでしょう。
最後に:滑舌は誰でも改善できる!
以上、滑舌が悪い理由や、改善方法を述べてきました。
アナウンサーや司会者ってなんであんなにスラスラと喋れるんだろう…別の世界の人だ…と思いがちかもしれませんが、
その人達だって苦手を克服し、訓練によって滑舌の良さを手に入れているのです。
生まれつき淀みなく喋れる人なんていません。
「誰でも苦手を克服することができる!」と、経験者である私は思いますので、
是非今回の記事を参考にしていただき、生活に役立ててくださいますと幸いです。