京都の漢字ミュージアムに行ってみた【漢字検定博物館】

京都にある漢字ミュージアムとは、漢字検定協会が管理している唯一の漢字専門の博物館です。

実際に行ってみて大人でも楽しめると思ったので内容をまとめていきたいと思います。

外観

外観はこんな感じです。

街中にあるのが意外でした。

特別企画として「今年の漢字」展を開催していました。

入り口

↑館内に入るとすぐにカフェがあります。再入場もできるので、ここでひと休みしながら見学するのも良いですね。

企画展『今年の漢字』

2021年の「今年の漢字」です。

清水寺で書かれたもの、そのものだそうです。

「今年の漢字」が書かれるのに使う筆です。

毛の部分だけで手のひら大のサイズがあります。

こんな大きな筆を使いこなせるのはすごいですね。

↑2階にも歴代「今年の漢字」が展示されていました。すべて清水寺で書かれた実物だそうです。

漢字5万字タワー

漢字ミュージアムの名物、「漢字5万字タワー」です。

4面、床から天井まで続いています…。

大きな文字以外は殆ど知らない漢字です。

私たちが知っている漢字はたった一部なんだなと漢字の奥深さを実感させられますね。。

漢字の歴史

1階を奥に進んでいくと、壁一面に「漢字の歴史」が描かれています。

これらを全て読んで進もうとするとかなりの時間がかかります。

漢字のルーツである象形文字の記号は紀元前4800年頃の遺跡で確認できるんだとか。

あまりにも壮大な歴史に唖然としてしまいます。。

一般の人が漢字を学び始めたのは西暦500年頃なんだそうです。

たった1500年くらいの歴史なのですね。そっちの方が驚きです。

体験コーナー

様々な体験ができるコーナーが設けられているのも楽しみの一つ。

こちらは、金印スタンプ。

「漢委奴国王(かんのわんなのこくおう)」の5文字が刻まれた金印をそのまま再現しています。中国の国王が奴(昔の日本)の国王を日本の国王として認めるという意味だそうです。

歴史の授業で習ったやつだ!

西暦57年に中国から送られたとする金印。この頃から日本が漢字の文化圏にあったことを示唆しています。

続いて、万葉仮名の体験コーナー。

万葉仮名とは、平安時代以前(ひらがなができる前)に日本で使われていた「宛て字」です。

「よろしく」を「夜露死苦」と表現するみたいなイメージですね(笑)

五十音のスタンプがあり、自分の名前をスタンプで押せるようになっています。

私も自分の名前を作ってみました。

「すずきえみり」と押してみました。

1文字1音、なんだか仰々しいですね(笑)

漢和辞典のデジタル版?

何万文字もある漢字、デジタルで表せるのはたった一部だと思います。

そのため、漢字辞典はデジタル版にするのが難しいと言われていたようなのですが…

なんと2018年にデジタル版で発売されたのだそうです。

こんな分厚い辞典がUSBメモリに格納されているってすごいですね。

漢字の成り立ちだとか、アナログ的な部分はどう表現したのでしょうか。色々と気になります。

今、あなたに贈りたい漢字コンテスト

漢検協会が毎年開催している「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」というものがあります。

受賞作品が展示されていたので軽い気持ちで素通りしようと近付いていったら、しばらく足が止まってしまいました。

何と心のあたたまる企画なのでしょうか。人間として大事なことを思い出させてくれます。

帰りの新幹線の中で読もうと思い、貰ってきました。

変体仮名

「変体仮名」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「変態」ではありません(笑)

平仮名は漢字を崩して作られた文字ですが、元々は色んな崩し方があったそうなのです。

例えば、「か」は「加」を崩して作られた平仮名ですが、元々は「可」や「賀」などを崩した文字もあったようなのです。つ

まり昔は今よりも多くの平仮名があったということなのです。

しかし、ある日、一文字に統一されたということですね。

人間の手によって作られたものが、人間の手によって淘汰されていく…。

何だか色々考えさせられますね。。

資料コーナー

漢字教育に関するチラシや、小学生向けの漢字のプリントなどを自由に持ち帰れます。

前述した「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」の冊子もこちらに置いてあります。

↑また、これらの漢検ジャーナル、会員通信は、「漢検生涯学習ネットワーク」の会員にしか送られないものです。

会員になるには漢検一級または準一級に合格する必要があるので、これらの内容を読むことができる人はひと握りでしょう。

是非持ち帰りたいところです。

2階

2階は楽しみながらゲーム感覚で学べるコンテンツが勢揃いです。

タッチパネルを用いてデジタルかるたのような遊びができるものや、生き物の名前をパズル形式で埋めていくものなど…。

また、おもしろいと思ったのが、こちらの「方言漢字」。

漢字にもある地域だけで通じる「方言」のようなものがあるのだそうです。

新たな発見でした!

「おもしろ漢字ばなし」というコーナーも漢字の豆知識がたくさんあって面白かったです。

さかなへんの漢字コーナー。

こちらもタッチパネルでクイズに挑戦できます。お子さんが必死に挑戦していて微笑ましかったです。

湯呑みに入って写真撮影ができます(笑)

最後に、自分だけのオリジナル漢字を作って遊ぶコーナーです。

皆さん、センス良くないですか…?

思わずウンウンとうなずいてしまいました。見ているだけで楽しかったです。

漢字ミュージアムオリジナルグッズ

ここからは、1階の入り口付近にあるミュージアムショップをご紹介していきます。

↑漢字1文字の箸置き

↑漢字の巾着袋や手ぬぐいタオル

↑左から、漢字マグネット、漢字お守りペーパークリップ、漢字コースター。

↑一文字印やクリアファイルなどの文房具も。

↑漢検対策本も。

↑かるたなどのカードゲーム類。お子様にとっては楽しみながら漢字を学べそうです。

↑他にもお菓子や風流な置き物など、漢字以外の京都みやげもあります。

そして、一番感動したのは…こちら

外国人の名前を漢字で表した印鑑です!

これは観光客に受けそうですね。面白い。

あとは、お土産ショップの一角に「祇園祭ぎゃらりぃ」というものもあります。

ここは無料で見られるので興味がある方はぜひ気軽に行ってみてください。