「就職したくない!」大卒後、会社員にならない為に姫になった件

こんにちは。明治大学在学中に就職活動をして内定を4つ獲得するも、大学2年生の時に経験した「イベント司会」を仕事にして生きていきたいという思いが強くなり、卒業直前に内定辞退をしてフリーランス(個人事業主)という生き方を選んだ鈴木笑里です。

 

前回の記事では、就職活動で感じた理不尽な思いについて書きました。

今回は就職しなくて済む方法を考えた経緯と、

それを実現するために取った行動について書いていきたいと思います。

就職しない為にやったこと

内定を4つ獲得できたが、どうも腑に落ちない。

大学4年生の夏の時点で内定先を辞退する勇気はありませんでした。

しかし、既に心の奥底では(就職しないという)結論は出ていたのだと思います。

卒業までに残された時間は、あと8ヶ月。

この期間中に、何とか卒業後の道を作れないか?

今度は「就職しない為の試み」を始めました。

もしも卒業までに残された8ヶ月の間でチャンスを掴めれば、堂々と内定先を辞退できると考えたのです。

大先輩にアドバイスを求める

まず私がやったことは、大先輩にお話を伺う時間を取っていただいたことです。

大先輩というのは、東京湾納涼船で一緒にお仕事をさせていただいたプロのナレーターやイベントMC(司会者)など、私が憧れる声のお仕事をされている方々です。

先輩方の今のお仕事に至る経緯をお伺いし、自分でも再現可能かどうか判断をするという目的がありました。

5名ほどの方とお話しをさせていただきましたが、皆さん様々な経緯をお持ちなのでアドバイスの内容も人それぞれで、大変勉強になりました。

やはり自分が目指すところに近い方のお話を聞くというのは得るものが多く充実した時間になります。

5名の先輩からアドバイスをいただき、ひとまず自分の中で出た結論としては、「少しずつでも何か実績を作れば自分でも不可能ではなさそうだ」ということでした。

南総里見まつりヒロイン「伏姫」役のオーディションを受ける

先輩方のアドバイスを受けて、胸を張って内定辞退をするにはまずは「実績作り」だと思い、行動に出ました。

具体的には、お祭りのヒロインを選ぶオーディションへの挑戦です。

私の地元は千葉県館山市というところです。千葉の南の先端で、海に囲まれ椰子の木が生えているような土地です。

この地元の館山市というところでは、毎年「南総里見まつり」という盛大なお祭りがあります。館山を含む南房総エリアは南総里見八犬伝の舞台となっている地なのです。

そこでお祭りの主役である「伏姫」というお姫様を選ぶオーディションがあるということを知りました。

今までは芸能人が伏姫役を務めるのが通例で、乃木坂46の高山一実さんがやっていらっしゃった時もありました。

それが公募制により一般人の中から選ぶというのは初の試みだったので、これもまた大チャンスかもしれないと思い応募しました。

結果、なんと合格。

結構な応募があったようですが、たった一人の枠に選んでくださった7名の審査員の皆さん本当にありがとうございました…(泣)

そして嬉しいことに、「伏姫」だけでなく、「初代館山市観光大使」の肩書きまでいただいてしまったのです。

2015年 南総里見まつり

オーディションで内定辞退を宣言

…実は、このオーディションの際に、審査員全員を目の前にして

「もしも伏姫に選んでいただけたら、内定を辞退し就職しないで芸能活動に生きます」と宣言をしていたのでした。

しかも、館山市観光大使の任期はお祭りの日から1年間。

南総里見まつりは毎年10月に行われるので、大学4年生の10月~翌年10月までの任期ということになります。

…内定を辞退する大義名分が立ちました。

税制や確定申告について勉強

あとは細かいことですが、フリーランス(個人事業主)としてやらなければならない現実的な義務についても考えました。

日本の税金制度はどのようになっているのか、確定申告とは一体何なのか。温室育ちの大学生にとって、決してとっつきやすいとは言えない課題でしたが、地道に理解を深めていきました。フリーランスという生き方を考えている人にとっては必須科目です。

稼ぐ力と人脈を作る為にやったこと

それでも、大学を卒業してから自力で稼いで働いていくという実感はまだ得られません。

不安しかないというのが正直なところでした。

南総里見まつりの伏姫役・館山市観光大使に決まったのが大学4年生の9月でしたので、卒業まで残された時間はあと7ヶ月。

残り7ヶ月で、生活する為のお金を稼げる力を身に付けられるのか。仕事を得る為の人脈を味方にできるのか。

お金に直結する実力と人脈を作り上げる為に奮闘し、色んなことに手を出してみました。

力を付ける為だったり、仕事に繋がったりしそうなものに関しては

・携帯電話のキャンペーンガールのアルバイト

・知り合い経由のイベント司会色々

・「ポケモン20周年記念イベント」というものを企画してみる(当日の司会も)

・何名かのプロのナレーターの方の個人レッスンを受けてみる

・アナウンス専門学校で婚礼司会を学ぶ

等々。

経験や人脈を広げるという意味では、

・ビジネスコンテストへの出場

・大学で青年社長育成講座という講義を受けてみる

・東大の研究に協力してみる

・色んな芸能事務所の社長やマネージャーと会ってみる

・様々な交流会に参加してみる

など。

ビジネスってあんまり関係なさそうだし、東大の研究ってどういうこと?と思われるかもしれませんが、分野に限らず幅広い行動を取ってみる(行動力を磨く)ことにしました。

点と点が繋がっていつか線になるかもしれないことを夢見て。

結果、この一つ一つの点を打っていく行動が、今に繋がっていると感じています。

様々な経験をしたことで、少しだけ自信が持ててきました。

…しかし卒業後の生活の資金面については解決しませんでした。

次はフリーランス(個人事業主)として生きていく上での金銭面の不安・葛藤について書いていきます。

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