私は現在、多拠点生活をしています。仕事上さまざまな地域に足を運ぶことが多いので住居は1か所ではありません。大変なことがないとは言い切れませんがそれも許容できるくらい刺激的で楽しい生活を送っています!
思い返すと大学生の頃から二拠点生活をしていました。最近は「二地域居住」「デュアルライフ」などのワードも割と頻繁に耳にするようになりましたが、当時はそこまで一般的ではありませんでした。もちろん私もそのような暮らし方は知らなかったので、無意識のうちに二拠点生活を送っていたということになります。
平日は都心部で働き、週末は田舎で自給自足の生活をする。そんな暮らし方に憧れる人も多い一方で、非常に挫折しやすいと言われている「二拠点生活」。
しかし、私は二拠点(多拠点)生活をするようになって7年ほどが経ちますが、何とか現在でも続けることができています。特段粘り強い性質でもなく、むしろ新しいものに興味を抱きやすい性格だと思っています。そんな人間でも続いているのには理由があると考えています。
二拠点生活を続ける秘訣は「義務感」
二拠点生活が続いている理由。
それは、「行かなければならない用事があるから」です。もちろん、仕事などの義務も含みます。
田舎の良さに気付いた学生時代
都内での生活に慣れてきた大学生の頃。今までの田舎での生活とは違う刺激たっぷりの都会に魅了されて、地元に戻ることも少なくなっていました。そんな時にご縁があって、地元館山市の観光PR大使に選んでいただき、地元での活動のために帰省しなければならない頻度が増加。そこで初めて都会には無い「いいところ探し」をするようになり、南房総という地域の良さに気付きました。
1年の任期が終わる頃。またもやご縁があり、今度は千葉県の親善大使に選んでいただきました。地元に近いエリアでの活動も頻繁にあった為、南房総に寄るべき状況になったこともしばしば。
南房総での仕事が決まる
それと重ねて、地元の会社とイベント司会の専属契約を結ばせてもらったり、行政関連のイベントのオファーをいただいたりすることも増えていきました。そうなると東京の拠点だけでは移動があまりにも大変で、月の3分の1〜半分近くは南房総 館山で過ごすようになりました。
そして大学を卒業して6年目になる2021年。祖母が経営していた旅館(館山)を引き継ぐこととなり、現在も足繁く南房総に通っています。
二地域居住の経験はお金には変えられない
多くの二地域居住者が経験しているように、移動時間の長さや嵩む交通費に悩んだことがないとは言い切れません。しかし、お金や時間では買えない素晴らしい経験を得られるのは確かです。
田舎に行くべき「理由」を作ることが大事
先述したように、決して忍耐強い性格ではない私でも二拠点生活が続いている理由は、「用事(義務)があるから」に他なりません。
いや、むしろ、南房総に「用事(義務)を作る」ことが癖になっているのかもしれません。
私が南房総に足を運ぶ為にしていた「用事(義務)を作る」行為は、このようなものがあります。
例えば、住民票を館山に置く。こうすることで毎年度末には確定申告で南房総に戻ることになります。
例えば、大事な書類を館山の住所に送られるように設定する。そうすると、郵便物が溜まっているからそろそろ戻ろうか、となります。
あとは、仕事を作るというのも大事な部分です。遊びや趣味の為じゃなく仕事の為に戻るんだ!という大義名分が立ちますし、仕事が決まれば交通費をカバーできますし、それで両親が喜んでくれるのなら一石三鳥というものです。仕事であれば地元に貢献できますので、私にとっては精神衛生上も非常に大切な部分だと考えています。
デュアルライフに興味があるなら用事を作ることから
もしも二地域居住に興味があるという方、もしくは、挫折してしまった経験があるけれどもう一度チャレンジしてみたいという方がこの記事をお読みでしたら、私の方からはこのようなアドバイスをさせていただけたらと思います。
「現地に行かなければ解決しない用事を頻繁に作りましょう。それが仕事だと尚、よしです。」
用事というか、「やらなければならないこと」を作ることで私は二地域居住で上手く生活していけたので、このようなアドバイスになってしまいました。しかし、二拠点生活を続ける為には他の視点からも解決策が見出せそうな気がしています。
毎週末は南房総で趣味のサーフィンをされるという方、週末に畑やお庭の植物のお手入れをして楽しまれているという方、さまざまな生活スタイルの方がいらっしゃいます。
きっと人によってデュアルライフ成功の秘訣が違うのでしょう。
他の方々の「二地域居住を成功させる方法」も聞いてみたいものですね。